留学・転職も復職制度の対象に ダスキン

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ダスキンは4月、社員の復職制度の対象者を広げた。介護や育児に限っていた退職理由を、キャリア形成のための留学や転職などでも使えるようにした。人手不足で売り手市場が続くなか、若手の離職率は上昇している。自社での就業経験がある人材が門戸をたたきやすくし、即戦力を確保する。
入社後に一度だけ使える復職制度「よつ葉Dターン」を2009年に導入。今では退社時に正社員としての就業期間が2年以上で、一定の社内評価が条件となる。復職時には50歳以下で退職日から数えて5年未満、復職後に3年以上働けることが求められる。
復職後の部署や役職、給与水準は基本的に退職する時と同じ。事前に人事担当者と面談し、勤務時間や勤務エリア、職域などを決める。早くなじめるよう上長が直接復職者を指導するサポート体制も準備する。
同制度で戻った片山友香さん(34)は、2015年に結婚に伴う転居がきっかけでダスキンを辞めた。子どもが1歳半になり、2019年2月に復職。愛知県在住のため退社時とは違う東海エリア限定の総合職として復帰し、以前とは違うクリーニング関連サービスを担当する。未経験の部署のため不安もあったが「上長がマンツーマンで指導してくれ、早くなじめた」と話す。
ダスキンが同制度を始めたきっかけは社内の声だった。社内制度全般について改善点を吸い上げたところ、復職に関する制度がないことへの意見が多かった。4月の改定前の段階で同制度の累計申請人数は14人。うち5人が復職した。
制度を改めた狙いは辞めた若手の再獲得だ。ダスキンでは入社後2〜3年間は販売店の店長などとして働く。営業などで加盟店のオーナーとやりとりするには現場経験が必要だからだが「思っていた仕事と違うと辞める人もいる」(人事部の野口幸延氏)。
理由を介護などに限らない復職制度があれば「一度辞めてよそで経験を積んでからでも戻れる安心感は、学生にとってもダスキンへの入社の後押しになる」とみる。
終身雇用が崩れるなかでも最初に入った会社への思い入れが強い人も多い。経験値をあげて学生時代に選んだ会社に戻る。そんな選択肢を設ければ、多様な戦力を得やすくなるかもしれない。
(下野裕太)

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