電車ドアにQRコード、何のため?

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電車のドアにQRコードを貼り付けた車両が、都営地下鉄や京浜急行電鉄などの路線を走り始めた。このQRコードは何のため? 次の5つのうち正解はどれか。
Q.電車ドアにQRコード、何のため?
[1]多言語の行先・運行情報がスマートフォンで見られる
[2]ホームドア開閉を車両ドアと連動させる
[3]スマホゲームに電車のキャラクターを表示する
[4]自動列車停止装置(ATS)の車上子を置き換える
[5]鉄道マニアの写真からカメラ位置を特定する
答えは……


ANSWER

[2]ホームドア開閉を車両ドアと連動させる

QRコードにより、ホームドア(可動式ホーム柵)の開閉を制御する。東京都交通局が都営地下鉄浅草線へのホームドア設置に当たって採用した。

東京の地下鉄のような繁忙路線で、車掌が車両のドアとホームドアを別々に操作するのは負担が大きく、ホームドア閉め忘れなどの原因になる。そこで車掌は車両ドアのみを操作し、ホームドアは連動させるのが望ましい。通常は無線通信を利用した機器を車両側とホーム側にそれぞれ設ける方法が一般的だが、車両の改造に多額の費用を伴う難点がある。

例えば、車両到着時に停車位置が許容範囲(前後750ミリメートル)よりずれていないかをQRコードで確認し、ホームドアを開く。次いで車掌が車両側のドアを開ける。出発時は逆に、車掌が車両のドアを閉めると、QRコードによってシステムが検知、ホームドアを閉める、といった運用が可能。既に大門駅で2年間にわたって試験を実施し、信頼性は検証済みだ。京急も同じシステムの導入を始めている。

「ホームドアは乗客の転落事故を減らす上で大きな効果があると統計的にも示されており、導入を急ぎたい」(東京都交通局車両電気部信号通信課統括課長代理の岡本誠司氏)。一方で、相互に乗り入れる鉄道会社には都心から離れるとそれほど混雑しない駅が多く、ホームドア設置の急ぎ方に温度差がある。多額の費用をかけて車両を改造しても、例えば自社駅のホームドア設置前に車両が寿命を迎えてしまうと、あまり意味がない。

QRコード方式は、そうした課題を一挙に解決する。8両編成中4カ所のドア(2、4、6、7両目)にQRコードを貼るだけで済むからだ。これなら各社の協力を得るのが容易。駅では、この4カ所のうち都合のよい3カ所を選んで読み取り装置を天井に設置する。読み取り装置は1カ所につき、カメラ3台で構成する。

QRコードは通常版よりも強化した「tQR」。ドア手前の乗客で隠されたり、いたずら書きで汚されたりしても、tQRは50%が見えれば情報を読み出せる(通常版は70〜80%見える必要がある)。「直射日光と日影の境界がQRコードにかかる厳しい条件でも、読める方を読めばOK」(岡本氏)。

QRコードには編成に関する情報を格納してあり、これもホームドアの制御に利用する。現在の浅草線の列車は8両編成のみだが、2014年までは6両編成の列車があった。QRコードから6両と分かれば、車両がない2両分のホームドアは開かないように自動で運用できる。

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